世界には、日本人の常識では考えられないようなユニークな法律を導入している国が少なくない。現在ドイツでは、午後6時以降に職場の関係者にビジネス関連のEメールを送ることを禁止する法案が議論されているという。勤務時間外のビジネスメールを制限する世界初の法律とあって、ネット上で大いに関心を集めている。 携帯電話やスマートフォンの普及により、我々は時間や場所にとらわれることなく自由にメールで他者と連絡をとれるようになった。今やビジネスマンにとってモバイル端末は必須アイテムである。科学技術の進歩は、ビジネスモデルの変革をもたらしたと言っても過言ではない。 しかし、労働社会省の代表を務めているアンドレア・ナーレス大臣は、「長時間のメール確認作業は労働者の精神的健康を損ねる恐れがある」と懸念している。いつ会社から送られてくるか分からないメールを気にする行為は、いわば労働時間の延長に他ならない。近年労働者の