奈良県が、来年開催する「国民文化祭」のロゴ制作費として540万円を支出したのは高額すぎるとして、市民団体が510万円の返還を求めて、奈良地裁に提訴しました。 訴えを起こしたのは、市民団体「見張り番・生駒」です。訴えによりますと、奈良県は来年秋の「第32回国民文化祭」のロゴ制作を「くまモン」などで知られるデザイン会社に今年3月、随意契約で依頼し、540万円を支払いました。市民団体は、「30万円程度が妥当だ」として、荒井知事に対し510万円を県に返還するよう求めています。会見で市民団体側は、「問題点は2つ。1つは委託料が高すぎる。もう1つは随意契約ではなく公募方式をとるべきだ」と述べました。市民団体は先月、住民監査を請求しましたが却下されています。県の担当者は、「ロゴマークの価格水準は『せんとくん』の550万円などを参考にしている」としています。