脱原発を求める大規模な市民集会が22日、東京都渋谷区の代々木公園であり、主催した「『さようなら原発』1千万人署名 市民の会」によると約9500人が参加した。 高速増殖原型炉「もんじゅ」の廃炉を含む抜本的な見直しを政府が表明したことについて、集会の呼びかけ人で作家の澤地久枝さん(86)は「金食い虫で危ないもんじゅはいらない。政府は原発までやめる勇気をなぜ持たないのか」と批判。ルポライターの鎌田慧さん(78)も「もんじゅの廃炉は、核燃料の再処理と原発の再稼働を止める一つの出発点で、原発政策の転換の始まりだ」と話し、全面的な脱原発を訴えた。 もんじゅのある福井県の反原発団体の宮下正一事務局長(67)は「もんじゅ存続を求める首長は、住民の健康や命をどう思っているのか。みなさんには『税金を無駄にするな』と、もんじゅの廃炉を求め続けてほしい」と呼びかけた。(工藤隆治)