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新教皇のもとで迎えた2014年は、年間約590万もの人がバチカンを訪れた。前年と比べると、約3倍に増えている。教皇フランシスコの一般謁見には、これまでの教皇にはない二つの特徴がある。一つは、教皇専用車「パパモビル」をオープンカー型にしたことだ。1981年のヨハネ・パウロ2世暗殺未遂事件以降、教皇専用車は四方を防弾ガラスで囲まれるようになった。しかし、フランシスコ教皇はこのオープンカーで、群衆の間をゆっくりと通り抜ける。 後部座席に立つ教皇が手を振ると、人々は歓喜の声をあげ、花束やTシャツを車の中へ投げ入れようとする。教皇はよく途中で車を停め、人々と触れ合う。その場で見物人を車に乗せて、広場を一周することもある。 2013年10月のある水曜日の朝、教皇と触れ合う幸運に恵まれたのはダウン症のイタリア人少年だった。実はここに新教皇ならではの二つ目の特徴がある。新教皇は、努めて障害者を教会の中心に
ブホールスワの巨大なごみ捨て場で金属を探す男性。金に換えるのが目的だ。ここでは常にごみが燃え、有害な煙が上がっている。(PHOTOGRAPH BY MATTHIEU PALEY, NATIONAL GEOGRAPHIC) インドの首都ニューデリーを含むデリー連邦直轄地は、面積1500平方キロ弱と日本の香川県より小さい土地に1000万を超える人々が暮らしている。 ここは、世界で最も汚染された街の一つと言っていい。大気汚染では中国の北京がよくやり玉に挙げられるが、世界保健機関(WHO)が2014年に行った全世界の大気汚染の調査では、デリーの大気にはPM2.5などの粒子状物質が北京の何倍も含まれているという結果が出ている。ほかにもデリーの汚染を示す測定結果は数多い。(参考記事:「中国、大気汚染で8歳の少女が肺癌に」) このような環境で、人々はどのように生活しているのだろうか。それを探るため、写真
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