パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)は、世界経済が5年以内にリセッション(景気後退)に陥る確率を70%とみている。米国や欧州での超緩和的な金融政策が終わるためだ。 PIMCOで非伝統的戦略の最高投資責任者(CIO)を務めるマーク・サイドナー氏は、金融政策が緩和から引き締めに転じるに伴い投資家はボラティリティーの高まりを覚悟する必要があると警告した。伝統的な資産が割高であるため、プライベート市場に避難場所を見いだすことができるだろうと、投資経験30年以上の同氏がシドニーで開催された会議で述べた。 「世界への投資とグローバルポートフォリオを考えているなら、今後3-5年の間に景気後退の可能性があることを織り込まなければならない」と語った。「量的緩和はすべての船を押し上げる上げ潮だった。金融政策と今後の緩和解除の可能性という点で、現在の環境は過去に前例を求めることができない」