後輩が、夢を叶えました。 バイヤーになって、素晴らしい商品のつくり手と消費者をつなぎ、多くの人に笑顔になってもらいたい。そして、人の心を豊かにする品々を揃えるショップを運営する店主となって、来店してくれる人たちを笑顔にしたい。そんな夢を抱いて、福島県から10年前、25歳でひとり上京してきた後輩。 正直、バイヤーという夢に近づくための経験を積んできたわけでもなく、当然コネもなく、学歴も、突出した才能もあるわけでもありませんでした。あるのは、夢を叶えたいという情熱だけ。人を笑顔にしたいという想いだけ。人生の諸先輩方からは「悪いことは言わないから、そんな夢を追うのはやめなさい」と言われ、不安に押しつぶされそうになりながらも、後輩は夢を追い続けました。 その10年間を、私はずっと見てきました。必死に努力をしてきた日々。もがき苦しんだ日々。成長できない自分を否定し続けた日々。すべてから逃げ出し、田舎