警視庁亀有署柴又交番の男性巡査長(25)が、原付きバイクの部品窃盗事件で採取したDNA型鑑定用の血痕や指紋データを紛失していたことが2日、分かった。パトロール用自転車の後部荷台に入れていた。同署は盗難にあった可能性もあるとみて調べている。 警視庁地域総務課によると、巡査長は3月30日午後10時ごろ、部品盗難事件の現場でDNA検体や指紋を採取し、その試料を自転車の荷台の箱に入れたまま、31日午前0時から4時半ごろまで管内をパトロールしていた。午前7時の点検で紛失に気づいたが、巡回中に職務質問した相手の名前や住所が書かれたノート1冊もなくなっていた。 荷台の箱にはカギがついていたが、パトロール中は何度か開閉し、点検時は開いたままの状態だった。警視庁によると、DNA検体などの試料は交番などで保管するのが原則という。【小泉大士】