この連載では、日本企業において「ブランド」の重要性がかつてないほど高まっている今、ブランド戦略専門のコンサルティング会社インサイトフォースの山口義宏代表が、ユニークなブランド戦略に挑戦している企業の舞台裏を明らかにする。 4回目は、セレクトショップ最大手のユナイテッドアローズ(以下UA)だ。2013年3月期に2期連続で連結純利益が過去最高を更新し、快進撃を続ける。2012年の秋冬シーズンには、「情熱接客」を合言葉に、お客様の世界を10分で変える試着キャンペーン「UNITED 世界を変える ARROWS」を展開。500人余りのユナイテッドアローズブランドのスタッフが顧客におしゃれな着こなしを提案するというイベントが業界で話題を呼んだ。同社のブランド・マネジメント全般を担う山崎万里子・執行役員経営企画室長に話を聞いた。 山口:昨年の接客キャンペーン「UNITED 世界を変える ARROWS」は