(冒頭VTR) ロシアのボリショイ劇場のバレエ団の芸術監督が1月、何者かに硫酸をかけられ顔に大けがをした事件。先週、バレエ団の現役のダンサーら3人が逮捕され、内部の犯行だったことが明らかになりました。バレエ団では激しい対立があり、これが事件に影響を与えたという見方も出ています。内外に大きな衝撃を与えたこの事件の背景を探ります。 「ボリショイ監督襲撃 犯人逮捕の衝撃」 Q1:ボリショイ・バレエ団の事件、非常に衝撃的でしたね? (山内聡彦解説委員) A:陰謀や対立は世界中どこの劇場でもありますが、これほど凶悪な事件は極めて異例なことだと思います。硫酸をかけられたバレエ団の芸術監督のセルゲイ・フィーリンは顔に大やけどをし、右目は失明の恐れがあります。芸術監督はバレエの主役を決めるなど大きな権限がありますが、反面、恨みや反発を買いやすいポストです。フィーリン氏も年末から執拗な脅迫や嫌がらせ