クルーグマンが7/15ブログエントリで、財政赤字の有用性を示す図を描いた(下図)。 ここでは民間部門の貯蓄がGDPに対して右上がり、財政赤字が右下がりの線として描かれている(国際収支は省かれている)。その交点が均衡点となるが、ここでは当初は均衡財政であったことを仮定し、従って民間貯蓄も0を仮定している(ただしその当初条件の仮定は本質的な話ではない)。ここで、民間の貯蓄性向が上昇して貯蓄線が上方にシフトした場合に、均衡財政を維持すると、GDPは大きく低下し、大恐慌を招いてしまう。それに対し、今回のように財政赤字を許容すれば、GDPの低下を抑え、せいぜい大不況に留めることができる、というのがクルーグマンの考察である。このことから、財政赤字は世界を救った、というタイトルをエントリに付けている。 このエントリに強く反応したのが、昨日紹介したカンザス集団ブログ「Economic Perspectiv
スウェーデンの中央銀行(リクスバンク)が預金にマイナス金利を適用したことが一部で話題になっている。 日本での反応をぐぐってみると、日経ヴェリタスが報じたのを受けて、ここやここで取り上げられている。ただ、いずれもあまり評価はしていないようである。 一方、米国では、Credit Writedownsでエドワード・ハリソン(Edward Harrison)が取り上げている(Naked CapitalismやSeeking Alphaにも転載されている)が、ここでもやはりそれほど芳しい評価ではない。問題は銀行の資本不足だ、というのがハリソンの主張だからである。また、MISH'S Global Economic Trend Analysisというブログでは、愚の骨頂(height of stupidity)と評し、バーナンキが同じようなことを始める前にスウェーデンのその政策がとっとと破綻してくれると
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