9月の北海道地震では国内初の大規模停電も起きる中、SNS上にデマや不確かなうわさが飛び交いました。市民や行政を振り回した不確かな情報は、どのように広がったのでしょうか。 地震のあと、紗雪さんがSNSを見るたび、ある情報にあふれていました。 「地響きがなってるそうなので、大きい地震がくる可能性が高いそうです。推定時刻5、6時間後とのことです」(LINEに届いたメッセージ)。 「9月8日夜、厚真で地鳴り5~6時間後、本震と自衛隊や北電の関係者がリーク」(ツイッター上の投稿)。 こうした情報をSNSで見ていた紗雪さんは、「絶対本震が来ると思ってリュックに着替えを何着か入れて背負って寝ました。すごく怖かったです」と当時を振り返ります。 帯広市に住む米山麻実さん(43)と娘の紗雪さん(19)です。 地震のあと、紗雪さんがSNSを見るたび、ある情報にあふれていました。 「地響きがなってるそうなので、大