さて、この『真田丸』で主人公・真田信繁のラスボスとして対峙する相手は、あの徳川家康である。 【よく知られた徳川家康の脱糞エピソード】 ところでこの家康、一部ネットでは「戦場脱糞二キ」という不名誉なあだ名をつけられている。このような酷いあだ名をつけられた背景には、三方ヶ原の戦いでのこんな逸話からだ。 三方ヶ原の戦いで武田信玄の軍勢に大敗した家康。武田軍に対する恐怖のあまり、馬上で脱糞してしまう。浜松城について馬から下りた時に家臣の大久保忠世に発見され、からかわれてしまう。これに対して家康は「これは焼き味噌じゃ!」と言い訳するのだった……。 【徳川家康のエピソード 原文を読んでみると…】 しかし、実は家康は脱糞していなかったとの見方が強いのだ。 第11代徳川将軍の家斉の命によって作られた「改正三河後風土記」(「三河後風土記」を改編。1837年に完成)の13巻によると、次のように書かれている。