いまさらながら、苅谷剛彦『教育改革の幻想』(ちくま新書)を読む。 教育改革の幻想 (ちくま新書) 作者: 苅谷剛彦出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2002/01メディア: 新書購入: 8人 クリック: 29回この商品を含むブログ (49件) を見る わたし自身の研究的立場は、よく「子ども中心主義(児童中心主義)」に分類される。確かに、わたしの論文には頻繁に「学習者中心の〜」(student-centerd・・・)という用語が出てくる。だから、大雑把にわけてしまうと、わたし自身も「子ども中心主義」ということになるのだろう。 しかし、わたしの研究を批判することが多いのも、どちらかと言えば「子ども中心主義」論者である。批判の論点は主に二点である。一つは、子どもたちを放ったらかしにしておくばかりで、教育的な関わりが欠如している・・・というもの。もう一つは、学校や教室の可能性を軽視している(あ
