「首相辞任」検証 「先手を打つ」麻生氏に打ち明けた(1/4ページ)2008年9月7日3時4分印刷ソーシャルブックマーク 1日午後6時、首相官邸5階の首相執務室。福田首相は急きょ呼び出した自民党の麻生太郎幹事長に、一枚の紙を差し出した。 1週間前、首相と麻生氏らが秋の臨時国会の打ち合わせをした際、12日の召集日や代表質問など、9月の政治日程を書き込んだカレンダーだった。首相はおもむろに口を開いた。 「この日程で、総裁選をやってほしい」 突然のことに、麻生氏は黙り込んだ。首相はたたみかけた。「辞意表明をしようと思っている」 ようやく意味がのみ込めた麻生氏は、あっけにとられた。 麻生氏「いつですか」 首相「今日」 麻生氏「早いですな」 首相「早いんだよ。こういう事は」 麻生氏は慰留したが、首相の考えは変わらなかった。数分後に入ってきた町村官房長官も、首相の辞意を聞かされ、絶句した。「改造したばか