【1月14日 AFP】「ドリームハウス」とは言えないかもしれない。だが、不動産価格が急上昇を続ける香港では、投資家の間で、持ち主が最近不幸な死を遂げたマンションが魅力的な物件となっている。気味の悪い死に方をした物件ほど、望ましいのだ。 香港では、自殺、殺人、事故など、不自然な死に方をした人の霊は家に居座り続け、新たな住人に不幸をもたらすとの根強い迷信がある。香港では、購入を考えている人はその家が「幽霊屋敷」なのかを知る権利があり、物件購入の際に家の素性を徹底的に調べ上げる人は多い。 だが、みんながみんな、幽霊を恐れているわけではない。上昇を続ける香港の不動産市場をめぐる攻防の中、一部の投資家はそうした悲劇を追い求めている。 「幽霊屋敷は20%から40%の値引きが当たり前です」と、オンライン不動産販売会社「squarefoot.com.hk」のエリック・ウォン(Eric Wong)氏は言う。