タイトル別名 CONTROVERSIES RELATED TO MEMORIALS IN THE CONTEMPORARY PUBLIC ART : Comparative Analysis of Maya Lin's Vietnam Veterans Memorial and Rachel Whiteread's Holocaust Memorial この小論は,現代パブリックアートにおけるメモリアルの担う役割が変容している事について論じる。最初に,ロダンがカレー市のために制作したメモリアルについて言及し,メモリアルにおける近代的思考の始まりをその作品を通して検証する。ロダンの『カレーの市民』は,政治的,そして権威的に歴史を賞賛し単一的価値を教化するものとして存在した中世におけるメモリアルのコンセプトを明確に否定した出発点として捉えられる。次に2人の現代若手アーティストによる重要なメモリ