『薔薇族』の大恩人、内藤ルネさんが10月24日、心不全で74歳で亡くなられた。その死を知ったのは、朝日新聞の記者からルネさんの写真を持っていないかと、問い合わせの電話があったからだ。 ルネさんは年をとってからの写真を撮られるのを嫌って、いつもかわいかった若いときの写真を使っていた。 二年ほど前に復刊した『薔薇族』に、ルネさんとの対談を載せるために、修善寺を訪れ、菊屋旅館の静かな部屋で長いことおしゃべりをした。そのときもどうしても写真を撮らせてくれなかった。 すぐに修善寺に電話を入れたら、本間真佐夫くん(ペンネーム・藤田竜さん)が出たが、本間君の手もとにも若いときの写真しかないとのことだった。 本間君とヨッちゃん(本間君の養子)は出かけていて、ルネさんが寝室で寝ていて亡くなってしまったのを発見するのが遅くなってしまった。寝たままで亡くなったので、安らかな死に顔だったそうだ。 朝日新聞の死亡記
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