内戦の続くシリア北部「アレッポ」は、史上最悪の激戦地と言われています。そんな場所で見かけたのは、友人同士、ほおを寄せ合ってスマホで自撮りをする女性たち。現地の学生とは「進撃の巨人」で盛り上がり……。戦争という異常の中で見たのは、“普段の生活”を続けようとする現地の人々のたくましさでした。(朝日新聞国際報道・矢木隆晴) 【画像】激戦地ルポ シリア・アレッポはいま もう一つの日常 国際観光都市アレッポには、戦争が始まる前、約300万人が住んでいました。しかし、2012年夏頃から紛争が激しくなっていきました。 反政府グループがアレッポの東側を、政府側が西側を抑え、激しい市街戦を繰り広げました。主な戦場になったのは東側。シリア軍やロシア軍が空爆や砲撃で攻撃しました。 火力で政府軍に劣る反政府グループは、トンネルを掘ったり、廃墟に隠れたりして持久戦を展開したわけです。ついに、政府側はロシアの協力