「チリ産養殖サーモン」についてネット上で大論争が巻き起こっている。チリの養殖サーモンは“薬漬”の危険な魚で、海洋汚染も招いているという。そこで識者を直撃、現地からの声も交えて徹底検証した!! チリは世界第2位のサーモン輸出大国で、日本はその一大消費地だ。スーパーにはチリ産の養殖サーモンが並んでいる。 その生産現場である養殖場が数多く存在する、チリ南部アイセン州に住むピーター・ハートマン氏はこう語る。 「私は養殖サーモンを食べません。抗生物質、殺虫剤、防汚剤など、“薬漬け”の実態を目の当たりにしているからです。この付近の住民には養殖場で働いている者も多く、皆それを知っています」 アイセン州北部(パタゴニア地方)は、チリの首都サンチャゴから1500km。アイセン州北部やその隣のチロエ島では、サーモンの養殖場が爆発的に拡大している。 チリのサーモン養殖に使われる抗生物質の量は、世界的に見ても特に
