崩落防止の工事中に豪雨 京都市伏見区の大岩山(標高189メートル)の南側斜面で、不法投棄や無許可造成を理由に崩落防止の工事中だった土砂が、今月5~7日の西日本豪雨で崩れ、ふもとの農業用ため池を埋め尽くしたことが25日、関係者への取材で分かった。ため池の10メートルほど下からは住宅街。市の指導で業者による工事は再開され、ため池の土砂も撤去される計画だが、作業の完了期は未定。住民は台風シーズンを前に不安を募らせている。 土砂崩れは豪雨後の今月8日ごろ、住民が気付いた。山頂付近から樹木や竹林をなぎ倒して沢筋を約400メートル下まで流れ落ち、ため池(縦27メートル、横15メートル、容量600立方メートル)にたまって、せき止められていた。約10メートル下には民家があり、その近くには幼稚園もある。
