HPVワクチンは子宮頸がんなどを予防する狙いで日本でも接種されています。副反応の懸念から積極的な接種勧奨を差し控えられていますが、世界的には普及が進んでいます。アメリカがん協会から新たなガイドラインが提示されました。 ◆HPVワクチンとは? HPV(ヒトパピローマウイルス)は子宮頸がんの原因に関係すると考えられています。性行為などで感染します。 HPVの感染により、尖圭コンジローマや肛門性器疣贅が発生します。HPVによって引き起こされた異常が進行して子宮頸がんになると考えられています。 HPVは、細かく分けると100種類以上に分けられます。そのうち「16型」や「18型」が特に子宮頸がんと関連性が強いとされています。 日本で現在使われているHPVワクチンには、2種類のHPVを予防する2価ワクチン(商品名サーバリックス)と、4種類のHPVを予防する4価ワクチン(商品名ガーダシル)があります。