ほんのりと怖い話スレ その60 816 :1:2009/09/13(日) 16:22:15 ID:W9B32VyD0 俺の家にいもうとが居て、いもうとと言っても人間じゃなくて、 何か赤ん坊くらいの大きさがある、照る照る坊主みたいな奴だった。 下の方のスカートみたいな部分を丸く結んだ感じ。まあつまり、『i』みたいな形の奴。 それを母親は「いもうと」と呼んでた。 俺がずっと小さい頃からそうだったから、幼稚園の頃まで俺は『あれ』が妹なのだと思ってた。 幼稚園にいる他の子で「妹がいる」と話す奴が居ると、あいつの家も『あれ』があるんだと思っていた。 俺の家の『いもうと』は、食卓に座ったり、ソファに腰掛けたり、家族として扱われているようだった。 食事時になると、母がそれを椅子の上に置いたりしてた。 そして、「いもうとが置いてある」みたいに俺が言うと、母はいつも怒った。 『座る』じゃないと駄目らしかった