はじめに 「フレッ フレッ 本郷!」 体育館に大きな声がこだまする。昨年9月、本郷祭の参加団体最後のステージ。本校に足を運んで下さった大勢の来場者の前で、学ラン姿の生徒たちが声を張り上げる。 「本来、応援の精神とは利他主義が本懐であり、それはボランティア精神です。自分自身のことではなく、頑張ろうとする他者を支援すること。また、頑張る人を支援したい、と思う人々の心をリードし、一つにまとめ、大きな力へと換えて送り届けること。これが今も昔も変わらない、『応援団』の存在意義であるはずです。そのためには、頑張る対象者の気持ち、応援しようと思っている人々の気持ちを汲み取り、皆さんが望んでいることに応えられる存在でなければなりません。」 彼らは本郷学園応援委員会。設立してわずか2年目の、本校の「応援団」である。今回で5回目を数える「本郷祭リーダー演技披露」は、同じ中高一貫の男子校である城北学園の応援同好
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