『メダリストに学ぶ 前人未到の結果を出す力』(松原孝臣著、クロスメディア・パブリッシング)の著者は、スポーツ総合誌「Number」編集部に10年間勤務したのちに独立し、以後はノンフィクション、スポーツをメインとしたライター兼編集者として活躍している人物。 本書ではそのような経験を軸として、多くのスポーツ選手や指導者50名の言葉を選び抜き、それが生まれた背景とともに記しているわけです。しかし、なぜ"言葉"に焦点を当てているのでしょうか? そのことについては、こんな記述があります。 スポーツは、あらゆる要素が凝縮された世界だ。(中略)そんな世界で生きている彼らの言葉には、あらゆる体験や心情が凝縮されている。(中略)翻って言えば、言葉を通じて、語り手である選手や指導者に迫ることができる。その言葉に込められている、積み重ねてきた数の経験や努力、培ってきた心情に触れることができる。(「はじめに」より
私は幼い頃から数字に親しみを感じていました。父はよく、7歳のときに私が大人の計算間違いを瞬時に指摘していた、とうれしそうに話します。もちろん、間違いを正された大人とは父であり、父はお金のことで私をごまかすことができなかったというわけです。 私はスプレッドシートで数字をいじくるのが大好きで、数字を計算するプログラムを自分で書くこともあります。実際、それが私の仕事であり、何年もやってきたことなのです。もちろん、世の中には私と違って数字と仲良くできない人もいます。そういう人は何か別の才能を持っていて、数字や計算は得意ではないのでしょう。 パーソナルファイナンス本によく出てくる複雑な予算管理表を思い浮かべればわかるとおり、予算管理という言葉が拷問と同義語にしか聞こえない人もいるはずです。縦横のマス目にぎっしりと詰め込まれた数字、計算に次ぐ計算...。予算管理がどれほど役に立つのだとしても、逃げ出し
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く