高齢化が進む容疑者に対応しようと警視庁は、留置施設に介護室を設け、20日に報道関係者に公開した。全国初の施設といい、留置担当官が介護しやすいように居室やトイレスペースを広くしたのが特徴。東京都北区の「本部留置施設西が丘分室」で24日から運用する。 金網で覆われた鉄格子の扉を開くと、十数センチの段差を埋めるスロープが居室まで伸びる。介護室の手前は留置担当官の監視スペースになっており、スライドドアを隔てた奥が居室になっている。約17平方メートルある5人用の居室2部屋をつぶして設けた室内は、電動ベッドを置けるように広々としている。 介護をしやすくするための工夫は、広さ以外にもある。汚れても水洗い出来るように床は耐水性にし、部屋の角に据えた洋式の便座も留置施設では異例の洗浄機能付きだ。 留置管理1課によると、介護室…