朴槿恵大統領の「金正恩憎し」が絶頂に達している。 朴大統領は昨年までは北朝鮮に対話を呼び掛けていたが、1月6日の核実験に堪忍袋の緒が切れたのか、金正日総書記の生誕日にあたる2月16日、「もう既存の方式と善意で北朝鮮の核開発意志を折ることはできない。核開発では生き残れず、むしろ体制崩壊を促すだけだということを金正恩政権に思い知らせる」と考えを改めなければ、経済的に外交的に軍事的に圧力をかけ窒息させると息巻いてみせた。 金正恩政権を「極限の恐怖政治で政権を維持している」「ブレーキをかけず暴走している」と批判する朴大統領は歴代政権下でタブー視されていた北朝鮮の「体制崩壊」を初めて口にした。続いて22日に青瓦台で開かれた首席秘書官会議ではこれまた初めて「金正恩」と呼び捨てにした。 そして今回、北朝鮮が5度目の核実験を強行したことに怒り心頭し「金正恩の精神状態は制御不能」であるとついに狂人扱いにして