日本のアニメに革新をもたらした作曲家の、広がり続ける音楽世界
© iStock.com そもそも一体、何を争点とした選挙なのだろうか。 解散が確定的になってからというもの、投開票日直前まで考え、そして取材を続けてはみたものの、一向にその答えが見つからない。そして今に至って、ようやくその"答え"が見つかった。その答えを一言で言ってしまえば、「答えがないのが答え」なのだ。つまり、そもそもこの選挙に、争点などないのだ。 いや、こうした物言いは、いささか正確さにかけるだろう。 安倍晋三首相に"白紙委任状"を与えるか否か この選挙で、われわれ有権者に問われているのは、ただ一点だけ。その一点とは、安倍晋三首相に"白紙委任状"を与えるか否かだ。 選挙結果次第では(しかしそうなる可能性は極めて高いのだが)、安倍首相は最長で向こう4年間にわたって"白紙委任状"を手にすることになる。 小泉政権がピリオドを打ってから第二次安倍政権が発足するまで、日本の政治情勢は「決められ
日々、選挙報道がネット・テレビ・新聞を席巻している。内容を俯瞰してみると、勝敗の見えた戦いへの嘆息と、大義のない茶番になにかしらの意義を見いだそうとする善意との間で、多くの人々が右往左往しているように見える。4年間の信任を与えるために1票を投じる行為が、あまりに軽く思えてしまうジレンマがそこにあるからだろう。 政党の公約は無きに等しく、政権与党は集団的自衛権、解釈改憲など公約違反を公然と繰り返す一方、民主党の公約は玉虫色でどことなく力不足。歯切れのいい改革を掲げる維新や共産党はいくら遠吠えしても実行能力がないのは自明。政治家たちがめいめい理想を掲げようとも、それは建前に過ぎず、いずれ何かしらの言い訳とともに変更/忘却されるだろう、という暗黙の了解が候補者と有権者の間で共有されてしまっている異常さが、現代日本の政治空間といってもよい。 安倍晋三率いる自民党の「表の顔」と「裏の顔」も、既にみえ
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