芸大入って3個目の課題は本を作るというものだった。 浪人中はやりたいことなんかわかんないし何を作っていいかわからず、お酒を浴びるように飲んで二日酔いの毎日だった。(今はだいぶ大人になりました) かっこいいとかかわいいものとかよく知らないし作れない。そういうセンスは皆無だった。だからおもしろいもの、笑えるものだったらなんとかうまく作れそうな気がした。 二日酔い明けの大宮そごうの本屋で「講談社の動く図鑑 move昆虫」という図鑑を読んで、「これだ!」(This is it) 図鑑には写真やキャプションだけでなく生態や飼い方なんかが載っている。昔から理科の資料集とかをよく読んでいたんで、そういう雑学やコラムみたいなのが好きだった。 下ネタなんか今はあんまり言わなくなったけど当時はそういう年頃だったから(といっても21歳)交尾に絞って本を作ろうと思った。 最初は昆虫四十八手というタイトルで考えてい