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「一昨日、死のうと思った」---ベルリンで独り死を待つ老人と尊厳死(川口 マーン 惠美) @gendai_biz
「肺にガンができた。今、死ぬのを待っているんだ」 「ダメだ、全然元気じゃない・・・」 受話器から聞... 「肺にガンができた。今、死ぬのを待っているんだ」 「ダメだ、全然元気じゃない・・・」 受話器から聞こえてきたWの喘ぐような声だった。Wはベルリンに住んでいる。久しぶりに電話をかけて、「元気?」と訊いたらこの返事だ。もう85歳で、持病があるので、それほど快調だとは思っていなかったが、しかし、ほとほと困った。 「どうしたの? 歩けないの?」 「ああ、もう歩けない。酸素の管につながっているよ。これがないと、息ができない」 Wは力なく答えた。少し歩くと胸が苦しくなるのは、もう、数年も前からのことだった。 「前よりもひどくなったのね」 「ああ、肺にガンができた。今、死ぬのを待っているんだ」 え? ガン? 苦しそうな声だが、しかし、頭はいつもどおり明晰のようだ。 「来週ベルリンに行くので、会いに行こうかと思ったんだけど・・・」 「それは嬉しい」 「でも、私が行ってもいい状態?」 「もちろんだ。外に食事
2014/11/28 リンク