キム・ミョンインㅣ仁荷大学国語教育科教授 ある討論授業で、ある学生が言った「教授世代は闘争を選びましたが、私たちの世代は競争を選びました」という言葉が思い浮かぶ。闘争の代わりに競争というこの世代のこのような態度が、結局は現体制の論理に順応するという点で、保守的であることは明らかだが、それが他の多くの選択肢の一つではなく、ほぼ唯一の選択肢であるという点で、その保守性は涙ぐましい保守性である 4月7日に実施された全国地方自治体首長の再・補欠選挙を見守りながら、前任者の任期が残り1年を務めるだけの小さな選挙について、過度に意味づけられているという違和感をぬぐえなかった。この選挙局面で私の目を引いたのは、選挙結果ではなく、関連世論調査で現われた世代別の民意の行方だった。調査時点や調査方法、調査機関によってかなりの差はあるものの、概ね40代では与党の共に民主党候補が優勢である一方、20~30代と60