3年後の2019年に放送されるNHK大河ドラマでは、オリンピックを題材に宮藤官九郎がオリジナル脚本を手がけることがきのう発表された。もちろんこれは翌20年の東京でのオリンピック開催にあわせたもの。 「日本のオリンピックの父」ともいうべき教育家・嘉納治五郎(国立国会図書館「近代日本人の肖像」より)。オリンピックを題材にした大河ドラマに登場することは間違いない 大河ドラマではかつて1984年から86年にかけて近現代をとりあげた作品が放送されたことがある。このうち86年放送の「いのち」(橋田壽賀子作)は、歴史上の人物が一切登場せず、三田佳子演じる架空の医師・高原未希を主人公に戦後史を描いた異色作だった。 未希は青森県弘前の出身で、当初は農村医療を志して地元で開業するも、やがて親友に請われて東京郊外の新興住宅地で医院を開く。ちょうど高度成長期に入り、急増する都市人口に対して医師が不足していたころだ