「共産党と北朝鮮の朝鮮労働党は、もともとは友好関係にあった」。共産党の政策委員長を務めた筆坂秀世氏が、4月26日付「夕刊フジ」の連載「共産党研究」でこう指摘している通り、かつて日本共産党と朝鮮労働党は「兄弟党」として密接な関係にありました。 朝鮮労働党の会合では、共産党の最高幹部が「熱烈な兄弟のあいさつ」を行い、「たがいに支持しあい、戦闘的な友情によって深く結ばれているマルクス・レーニン主義の党」と述べたほどの“同志”でした。近年、北朝鮮の横暴が露呈する中、共産党は「朝鮮労働党とは関係が断絶」(党ホームページ)とアピールしていますが、築かれた関係がそれだけ深かったことの裏返しなのです。 事実、共産党からは、北朝鮮を擁護するかのような不可解な言動が続出しています。2009年4月に北朝鮮がミサイルを発射した際、強く抗議する国会決議に唯一反対したことは、その最たる例です。反対の理由は「『ミサイル