1993年の明倫中マット死事件の再審請求の準備を進めている「明倫中再審裁判を支援する会」の学習講演会が16日、村山市であった。約80人が参加し、捜査や裁判の問題点を指摘する報告に耳を傾けた。 最上町の元横浜税関相談官高嶋昭さん(77)が当時の県警の捜査資料を分析し、「解剖報告書で他殺を疑わせる積極的所見はないとされているのに、完全に無視された」「(亡くなった少年を)つるしたり、マットです巻きにした証拠は一つもない」などと指摘。女子生徒への聴取が午前0時ごろまで続いたなど捜査手法にも疑問を呈した。 支援する会代表世話人の菅藤清一郎さん(79)は「再審請求は簡単なことではないが、新たに見つかった資料もあり、時間がかかっても取り組みを前に進めていきたい」と話した。同会は12月に山形市でも集会を開く予定。