フランスの素材(仏: Matière de France、英: Matter of France)は、カロリング物語群とも呼ばれる伝説の集まり。古フランス語で書かれた中世文学、武勲詩に起源を持つ。これらの物語は叙事詩の形態で発展したが、中世の叙事詩としての形ではもはや広く読まれてはいない。 概要[編集] 「フランスの素材」は中世フランスの作家によって、ブリテン諸島の伝説を元にした「ブリテンの素材」(アーサー王物語とほぼ重なる概念)、中世の詩人たちが翻訳したギリシア神話と古代ギリシア、ローマの歴史を題材にした「ローマの素材」と対比された。12世紀には『セーヌの歌』の作者であるフランスの詩人ジャン・ボデルが著作の中でこの3つの物語群を称賛に値すると評している。 「フランスの素材」の中心となる人物はシャルルマーニュとパラディンである。特にパラディンではローランとオリヴィエが有名である。ローランに