サブタイトル「身体的にも金銭的にもモテモテな、銭ゲバ常連のARKさん登場」の巻。 ……とまあ、こんな感じでみんなして『電車男スタイリング・バイブル』に油ぶっかけて火をつけて焼き尽くして遊んでいたところで、いつのまにか0時を超えていたりする。 「とりあえず、メリークリスマス」「ぁ、メリークリスマス」 さびついた夜の挨拶が、よどみきった店内にこだまする。 サブカルの巣窟に集う「非モテ」たちが、今夜も妖怪のような曖昧な笑顔で、背の低いソファーに沈み込んでいく。 オサレなど知らない心身を包むのは、地味な色の「制服」。 ズボンのタックは目立たせないように、長いセーターの袖はまくってダレないように、まったり着崩すのがここでのたしなみ。 恋愛弱者蜂起集会。ここは、「非モテ」の園。 さて、誰かが持ち込んだ『マリ見て』の最新刊の表紙を眺めながら頭の中をめぐっていたのは、見るもの全てをネタにするそんなたゆまぬ