円安、原油高により日本が輸入する液化天然ガス(LNG)の値上がりが続く中、米国「シェール革命」への期待が、日本でも高まっている。 採掘技術の革新により、シェール(頁岩)から低コストで取り出せるようになった米国産シェールガスを、LNGの形で日本に輸入するプロジェクトが具体化してきたからだ。 中でも注目を集めているのが、大阪ガスと中部電力が、米国フリーポートLNGディベロップメント社とシェールガスの液化加工契約を結んでいるプロジェクト。フリーポート社がLNGを日本に輸出するに当たっては、米国当局から承認を得る必要がある。 もっとも、米国連邦エネルギー規制委員会(FERC)は、申請順位の早い案件を優先的に審査する方針を示している。フリーポート社による対日輸出プロジェクトの申請順は、すでに認可済みの案件に次ぐ、2番目のもの。承認が得られれば、大阪ガスと中部電力は、2017年をメドにそれぞれ年間22