菅義偉官房長官は11日午前の記者会見で、オバマ米大統領が被爆地・広島訪問を決めたことについて、「犠牲になられたすべての方々を追悼するとともに、核兵器のない世界を目指す国際的機運を盛り上げるうえで極めて重要な歴史的機会になる」と語った。 オバマ氏は広島と同じ被爆地の長崎は訪問しないが、菅氏は「被爆の惨禍を二度と繰り返さないという思いで広島を訪問することは、長崎で被爆した皆さんにも通じる」と指摘。オバマ氏に原爆投下について謝罪を求めるかどうかについては、「オバマ氏の思いを受け止め、広島訪問を心から歓迎し、米政府と共に核兵器のない平和で安全な世界実現を目指して、着実な努力を積み重ねていくことが極めて重要だ」などと述べるにとどめた。 安倍晋三首相が太平洋戦争開戦の地のハワイの真珠湾を訪問するかどうかについては「将来のことは分からないが、政府として検討している事実はない」と述べた。