警察官を装って中国からニセ電話をかけて金をだまし取ったとして、愛知県警は詐欺の疑いで、本籍埼玉県、自称アルバイト東海林(しょうじ)卓也容疑者(25)を逮捕し、27日に発表した。このグループは内部で、現金回収役の「受け子」を“実績”次第で、ニセ電話をかける「かけ子」に格上げさせていた。 県警によると、グループ内では警察官役のかけ子を「1部」、銀行協会役を「2部」、現金回収役の受け子を「3部」と呼んでいた。3部は実績次第で、1部や2部に「昇進」する仕組み。報酬は1部、2部が1件につき、だまし取った金の5%程度で、3部の受け子は12~15%ほど。かけ子は件数が多いため、受け取る金額も受け子を大きく上回っていたとみられる。 かけ子の拠点は中国福建省のアパート一室とみられる。東海林容疑者は2013年5月ごろに中国に渡り、拠点では、ほかのかけ子の指南役もしていたとみられる。東海林容疑者は1部と2部