ラジャマンダラ水力発電所は、ジャワ島のチタルム川に建設した出力4.7万kWの流れ込み式水力発電所です。上流には大規模なダム式発電所が稼動しており、その放流水を活用して発電を行います。発電した電力はインドネシア国有電力会社(PLN社)に売電し、30年間の売電期間終了後、発電施設をPLN社へ無償譲渡するBOT※事業です。 ※ BOT (Build-Operate-Transfer、建設-運営-移転):民間事業者が施設を建設・維持管理・運営し、契約期間終了後に公共へ所有権を移転する方式 2002年3月 案件発掘 2007年9月 インドネシア政府から独占開発権を取得し、当社主体で開発 2012年2月 事業会社設立(ラジャマンダラ・エレクトリックパワー社) 株主間契約締結(株式取得は3月) 2013年8月 売電契約締結 2014年3月 建設請負契約締結 2014年6月 融資契約締結 2014年10月
インドネシアの環境関連で現在の課題を少しご紹介したいと思います。 昨年末、インドネシアの海洋担当調整大臣が訪日された際に環境関係で気にかけておられるのはチタルム川の水質改善という様な発言があったようです。 チタルム川は西ジャワ州とジャカルタ特別州の飲料水源かつ水力発電によるジャワ島とバリ島の電源としても非常に重要な河川です。 生活排水や産業排水、廃棄物、有害化学物質特に重金属による汚染が深刻化しており世界一汚れた川とも評されています。 実際に足を運んでみると上流ではそれ程でもないですが、ジャカルタ中心部から沿岸部に向かう河川では汚れやゴミが目立ちはじめ海外付近のプルイット地区では流れ着いたゴミが滞留している風景も見受けられます。 今後は周辺住民の啓蒙活動から始まり技術的な対応として排水のモニタリングあるいは排水処理といった日本の技術が導入されていくものと思われます。
環境ジャーナリスト ハリー・スルヤディ 水へのアクセスが困難なジャカルタ北部の貧困層 インドネシアの首都、ジャカルタ北部の貧しい人びとにとって、きれいな水は高価な商品です。値段が高いというだけでなく、手に入れるために大きな苦労をしなければならなりません。彼らは大きなポリタンクをいくつも載せたカートを押してポンプ場まで行き、水売りが水を供給してくれるまで待たなければならないのです(写真①)。 世界銀行の推計では、貧困家庭は水を得るために収入の13~25%を費やしています。ジャカルタでは、オランダ植民地時代、水道はオランダ人など欧州からの人のためのものであり、彼らの家庭の90%には水道が引かれていました。しかし、現地の貧しい住民や先住民族の人びとは公共の消火栓か水売りから水を入手しなければならなりませんでした。 水道事業が民間企業に 1968年、ジャカルタ特別州は水道会社、PAMジャヤ社を設立
令和2年9月17日 事業推進課(国際連携・研究推進担当) 澤田 光彬 インドネシアのチタルム川は、インターネットで検索すると“世界一汚い川”と冠のついた記事が多く出てきます。実際に川にはごみが投棄され、生活排水や工場排水は河川へ垂れ流されています。川崎市でも1970年代から80年代にかけて多摩川が生活排水や工場排水等によって汚染された歴史がありますが、周辺の市民・事業者・自治体の努力によって水質は回復し、今ではきれいな川にしか住まないと言われる鮎の遡上がみられるまでに回復しました。 こうした公害を克服した経験と知見を活かし、川崎市では平成29年度から昨年度までの3年間でバンドン市の廃棄物管理能力を向上させるための支援をJICA草の根技術協力事業として行ってきました。また、令和元年度からは、環境省が実施するインドネシアにおける河川水質改善のための都市間連携にも参画し、バンドン市に流れるチタル
インドネシアの西ジャワ州を流れるチタルム川は、世界でも最も汚染された河川のひとつとして取り沙汰されるが、今回、政府やボランティアなどの合同チームによって汚染行為に関する調査が実施された。本調査は2018年1月17日から23日まで行われたもので、調査チームは西ジャワ州バンドン軍管区司令部、環境局、環境活動家、ボランティアによって構成された。調査の結果、チタルム川流域へ様々な廃液を流す工場が数十あることが発見された。「調査活動では、31の工場がチタルム川の本流および支流で廃棄物を捨てていることを発見した。大半は22時以降に行われていた」と、西ジャワ州バンドン軍管区司令部大佐Arh Desi Ariyanto氏は説明する。また、調査チームが見つけた廃棄行為は、証拠としてビデオと写真で収められ、西部ジャワ警察および環境林業省・法令執行総局(Gakkum)のトップへ報告済みであるという。不法な廃棄を
PT. INDONESIA NIKKA CHEMICALS、及び日華化学株式会社は、2019年10月24日に繊維産業が盛んなインドネシア バンドン市にて、排水対策セミナーを開催いたしました。 "Sustainability of Green Chemicals for Textile Processing" をテーマ開催された本セミナーには、染色加工場を中心とした総勢100名の方々にお集まりいただきました。 セミナーでは、バンドン市の環境衛生局(DLHK)、ZDHC加盟企業のTESTEX、代理店のLAJU SAKTI JAYAより、バンドン市の貴重な水源であるチタルム川の汚染状況や、水質浄化に向けたインドネシア政府とDLHKの取り組み、Green Chemicalsの有用性について講演していただき、高い関心を集めていました。 今後もNICCAグループは、繊維加工サプライチェーンの一員として
繊維産業が盛んなインドネシア バンドン市にて、この度、排水対策セミナーを開催いたします。 バンドン市は西ジャワ地区で最大の河川であるチタルム川の上流に位置します。チタルム川の周囲には染色加工場をはじめとした繊維産業に携わる数百の工場があり、そこから産業排水が川へと流れています。チタルム川は「世界有数の汚れた川」と呼ばれており、インドネシア政府は排水基準の遵守を厳格化。規則に従わない染色加工場の排水配管を封鎖するなど、環境対策に乗り出しました。 NICCAグループがインドネシアの人々のためにできることは何か? 私たちは繊維加工サプライチェーンの一員として、“繊維産業を取り巻く環境変化”の現状をお伝えするとともに、ジャカルタ地区の貴重な水源であるチタルム川の汚染軽減に貢献する“環境対策ソリューション”を提案いたします。 インドネシアの繊維産業に携わる企業様のご参加を心よりお待ちしております。
河川改修予定となっているチタルム川上流支川のひとつの現状。 チタルム川上流支川のひとつ。護岸が低く、水位が上昇すると家屋に浸水する恐れがある。 護岸が削られ、河川氾濫リスクが高まっている。 護岸が削られ、家屋が倒壊する危険性が高まっている。 工場や倉庫が密集する地域でも河川氾濫リスクが高まっているため、護岸工事を実施する予定。 チタルム川支川チクルー川での河道掘削。流量を確保し、氾濫による洪水被害軽減を図る。 チタルム川支川チクルー川で整備された護岸。 チタルム川支川チキジン川の洪水の様子(2017年11月13日)。本事業完成時には洪水被害の軽減が期待されている。 チタルム川支川チキジン川からチマンデ川へ排水するための排水路。 チマンデ川にかけられる歩行者用の橋の支台が建設されているところ。
インドネシアには数多くの河川が流れている。そのなかでも、特に悪名高いのが西ジャワ州を流れるチタルム川だ。世界中のメディアが、この川を〈世界でもっとも汚染された川〉と称する。 西ジャワ州の州都、バンドンのワヤン山からジャワ海へと流入するチタルム川は、全長286キロメートルで西ジャワ州では最長の川だ。汚染がここまで悪化する前は、チタルム川はジャカルタ、ブカシ、カラワン、プルワカルタ、バンドンなど、近隣大都市の住民の暮らしを支える重要な役割を担っており、さらに420ヘクタールに及ぶ農地を潤してもいた。しかし周辺が工業化されるにつれ、チタルム川は大打撃を受け、一帯の唯一の水源が脅かされた。 ボゴール出身の写真家である私は中学生のとき、この川が毎年氾濫し、多くの廃棄物が流されていることを知った。その写真に衝撃を受け、2007年、この川の様々な地点で写真を撮るという個人プロジェクトを開始した。久々に訪
インドネシア・西ジャワ州のチタルム川に隣接する家屋から出された廃棄物(2018年2月5日撮影)。(c)AFP PHOTO / Adek BERRY 【3月15日 AFP】インドネシアの米作農家ユスフ・スプリヤディさん(54)は「世界で最も汚染された川」に接して暮らしている。その事実を日々再確認させるのは、手足の疥癬(かいせん)だ。 西ジャワ(West Java)州に暮らすスプリヤディさんの生活は、家庭ゴミや有害薬品、動物の糞などが一面に漂うチタルム(Citarum)川と切っても切れない関係にある──彼と5人の家族が暮らすのに必要な田んぼにこの川から水を引いているのだ。 繊維工場から産業廃棄物が垂れ流され続ける中、雨期のコメの量はこれまでの3分の1にまで落ち込んでいる。だが他の選択肢はない。「雨期には洪水が起きる。両手が痒くなり、収獲に被害が出る」「汚染で籾(もみ)はスカスカだ。このまま続け
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