国際オリンピック委員会(IOC)と2020年東京オリンピックの組織委員会は2月1日、ベルギー人デザイナーのオリビエ・ドビ氏が、旧エンブレムについて提起していた訴えを取り下げたとことを確認したと発表した。旧エンブレムの著作権をめぐる問題はこれで決着した。
Microsoftは「Windows 10」の普及促進を強化しており、米国時間2月1日より、同OSを「Windows 7」および「Windows 8.1」ユーザー向けの「推奨される」(ただし、必須ではない)更新として表示している。 同社の広報担当者は、「2015年10月下旬に『Windows Blog』でお伝えしたように、われわれはWindows 7とWindows 8.1のユーザーがWindows 10にアップグレードするプロセスの簡素化に献身的に取り組んでいる。2016年2月1日、われわれはアップグレード体験をアップデートし、顧客がアップグレードを実行する時間を決められるようにした。これまでだと、顧客はアップグレードを予約する必要があった」と述べた。 2015年10月、Microsoft幹部陣は、Windows 10へのアップグレードの「予約」段階が終了したことを明かした。アップグレー
印刷する メールで送る テキスト HTML 電子書籍 PDF ダウンロード テキスト 電子書籍 PDF クリップした記事をMyページから読むことができます Microsoftは、海中データセンターという構想を実現するための試験運用を完了した。この試験運用は、データセンター構成機材を封入した鋼鉄製ポッドを海中に沈めるというかたちで実施された。 Microsoftは、人手を介在させる必要なしに、海中で5年間の連続運用が可能なカプセル型のデータセンターというコンセプトを探求している。 Microsoftの将来にモバイルハードウェアという言葉があるかどうかは分からないが、クラウドは間違いなく存在するはずだ。同社は、自社のデータセンターを大都市に近い沿岸部の海中に設置することで、サービス提供コストを削減するという斬新な構想を明らかにした。 同社は米国時間1月31日、この構想を実現する「Project
ヤフーは2月2日、連結子会社であるワイジェイFXの顧客情報18万5626件および営業秘密がインターネットで閲覧できる状態だったことを発表した。同社の元従業員が無断で社外に持ち出し、インターネットに保存していたという。現時点で顧客への被害は確認されていないとしている。 ヤフーによれば、持ち出された顧客情報には氏名、住所、銀行口座、生年月日、メールアドレス、取引情報などが含まれる。持ち出された18万5626件の顧客情報に対する影響は次の通り。 閲覧可能な状態には置かれていたが、アクセスがなかった情報:12万8220件 検索エンジンの自動巡回装置(検索ボット)によりアクセスがあった情報:5万6665件 第三者により閲覧があった情報:741件(氏名+取引情報等が2件、取引情報等のみが739件) ヤフーによれば、ワイジェイFXは外部からの通報後すぐに調査を始め、当該情報へのインターネットからのアクセ
ベルリン(CNN) ドイツのベルリンで13歳の少女が難民の集団に拉致され集団強姦(ごうかん)されたと訴えていた事件で、この少女が話をでっち上げていたことを認めたという。当局者が1日に明らかにした。ドイツではこのニュースが発端となって難民反対デモに火が付き、ロシアとの対立にまで発展していた。 ベルリンに住むロシア系の少女は先月、30時間ほど行方が分からなくなり、帰宅後に警察の調べに対し、駅でアラブ系とトルコ系の男3人に拉致されて車に乗せられ暴行されたと訴えていた。 このニュースがロシアのメディアやソーシャルメディアで伝えられたことを受け、ロシア系ドイツ人や極右集団がデモを展開。ロシアのラブロフ外相は、ドイツ当局が事実を隠ぺいしていると非難していた。 しかしベルリンの検察によると、検査で少女は強姦被害に遭っていなかったことが分かり、本人も作り話だったことを認めた。警察は電話の記録を調べた結果、
AIやスーパーコンピュータの技術革新は目覚ましい。現在進行中の取り組みが実を結べば、人間のような知能を持つコンピュータが2030年頃にも出現するかもしれない。シンギュラリティを予感させる研究開発の最前線を追う。 経験を基に学習を重ね、環境の変化にも柔軟に対処できるのが人間の知能である。コンピュータは既に計算や検索など特定の作業で人間を凌駕するが、こうした汎用性はいまだ持ち得ていない。 だが遠くない将来、汎用的な人工知能(AI)が実現するかもしれない。「第三次ブーム」と呼ばれるAI開発の盛り上がりを受けて期待が高まり、シンギュラリティをめぐる議論も熱を帯びている。 きっかけとなったのは、「ディープラーニング(深層学習)」。人間の脳の構造の一部を模した「ディープ・ニューラル・ネットワーク」を情報処理に応用した手法だ。 ディープラーニングの強みは、大量のデータを解析して、特徴を自動的に導き出せる
米Strategy Analyticsが現地時間2016年1月28日までにまとめた中国のスマートフォン市場に関するリポートによると、2015年の同国における出荷台数は前年比3%増の4億3780万台となり、過去最高を更新した。一方で同年第4四半期(10~12月)の出荷台数は1億1790万台となり、前年同期から4%減少した。Strategy Analyticsによると、中国のスマートフォン市場は飽和状態に近づきつつある。また景気減速の影響もあり、同国のスマートフォン市場は成長が鈍化しているという。 2015年第4四半期のメーカー別出荷台数を見ると、中国Huawei Technologies(華為技術)が1790万台で首位となった。これに中国Xiaomi(小米科技)が1750万台で次ぎ、このあと米Appleの1550万台、中国VIVO(維沃移動通信)の1180万台、中国Oppo Mobile T
ヤフーは、同社の米国現地法人YJ Americaが保有する米ワシントン州のデータセンターにおいて、ビッグデータ活用を目的としたHadoop基盤を構築した(写真1)。同基盤はOpen Compute Project(OCP)の仕様に基づいた製品を中核にし、1200台のサーバーと120ペタバイトのストレージで構成されている。製品を提供した伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)が2016年2月2日に発表した。本稼働は2016年春を予定している。 ヤフーは国内のデータセンターで、既に6000台を超えるサーバーで構築したHadoop基盤を運用中だ。ポータルサイト「Yahoo! JAPAN」から得た様々な情報をHadoopで分析し、レコメンデーションやターゲティング広告などに役立てている。国内データセンターのHadoop基盤を構成するサーバー台数は、2014年の約4000台から急増している。 既存Ha
無線LAN市場では今、「クラウド管理型無線LAN」が熱い。 クラウド管理型無線LANとは、無線LANアクセスポイント(AP)の管理機能をクラウドでSaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)として提供する製品のことだ。米シスコシステムズが買収した米メラキや、米エアロハイブといったベンダーが2008年頃から製品の本格的な提供を始めた。ここ数年、そのほかの無線LANベンダーが追従する形で続々と製品を投入しており、国内でも競争が激しくなってきた。 高価な単体のコントローラーを購入・運用しなくて済む手軽さや、複雑な設計が不要な点、APの不調や故障時の対応の容易さといった特徴が評価され、導入企業が増えている(図1)。
東京消防庁によると、バスの乗客やトラック運転手ら男女12人がけがをしたとみられ、いずれも症状は軽いという。警視庁立川署で詳しい事故原因を調べている。 現場は立川駅から北東に約800メートル。
川崎市川崎区の多摩川河川敷で昨年2月、中学1年の 上村 ( うえむら ) 遼太君(当時13歳)が殺害された事件で、起訴された知人少年3人のうち、殺人と傷害の罪に問われたリーダー格の少年(19)の裁判員裁判の初公判が2日午前、横浜地裁(近藤宏子裁判長)で始まった。 少年は罪状認否で「間違いありません」と述べ、起訴事実を認めた。 起訴状などによると、少年は昨年2月20日午前2時頃、河川敷で、上村君の首をカッターナイフで多数回切りつけるなどして死亡させたほか、事件前の同年1月17日未明、上村君の顔を数回殴るなどして約2週間のけがを負わせたとされる。 裁判は3日間連続で審理があり、4日に結審する予定。少年本人への被告人質問などのほか、上村君の遺族の意見陳述も行われる見通しだ。少年が起訴事実を認めたことで、動機や少年の成育環境などの情状面、量刑が主な争点となる。 事件では、この少年と中学時代に同学年
農林水産省は2日、2015年の農林水産物・食品の輸出額が前年比21・8%増の7452億円と、3年連続で過去最高を更新したと発表した。 和食ブームで香港や中国、韓国などアジア向けを中心に大きく伸ばした。 政府は環太平洋経済連携協定(TPP)の大筋合意を受けて昨年11月に策定した政策大綱で、「20年に輸出額1兆円」の目標を前倒しで達成することを掲げた。輸出拡大に向けた強化策を今後も検討する。 15年の輸出のうち、みそやしょうゆ、日本酒などを含む「農産物」は24・2%増の4432億円、ホタテ貝やサバなどの「水産物」は18・0%増の2757億円、丸太や製材などの「林産物」は24・8%増の263億円。リンゴ、牛肉、緑茶はそれぞれ初めて100億円を超えた。
政府は2日、水銀による健康被害を防ぐために国際的に管理する「水銀に関する水俣条約」を締結することを閣議決定した。近く、ニューヨークの国連本部で手続きをする。1月末時点で22カ国が締結済みで、50カ国が結んでから90日目に発効する。他国でも締結に向けて動いており、早ければ今年中にも発効する見通しだ。 水俣条約は、水銀による環境や健康への悪影響を抑える目的で、世界規模であらゆる面で管理することをめざす。2013年に熊本県で開かれた国連の会議で採択された。 条約では、水銀鉱山の新たな開発を禁止。輸出も制限する。化粧品や温度計などの水銀添加製品は、原則として20年以降の製造や輸出入を禁止する。火力発電所などからの水銀排出に対策を求め、水銀廃棄物も適切に処理する。途上国では小規模な金採掘で精製に水銀を使うことが問題となっており、これをなくすように努める。 日本は昨年、「水銀汚染防止法」を制定したり既
東芝は2日、半導体をつくる四日市工場(三重県四日市市)の新棟建設に向けて、隣接する民有地約15万平方メートルを取得すると発表した。スマートフォンなどに使われる最新型のフラッシュメモリーを増産する。土地の取得費は約30億円で、建設時期や生産能力などは2016年度中に決める方針だ。 四日市工場では、電源を落としてもデータが消えないNAND型メモリーをつくっている。東芝の主力事業だ。今回の最新型は記憶素子を積み重ねた立体的な構造をしており、生産には新たな設備が必要となる。いまの工場は手狭なため、新棟を建設することにした。すでに地権者との交渉に入っているという。 新棟は、半導体大手の米サンディスクとの共同運営を検討し、早ければ17年に稼働するとみられる。設備投資額は未定だが、5千億円を超える可能性がある。 大容量のデータが保存できる最新型のメモリーは、記憶容量あたりの製造コストを低く抑えられる。今
陸上自衛隊が2002~04年、イラク派遣に反対する運動をしていた人たちを監視し、個人情報を集めていたのは違法だとして、東北6県の91人が損害賠償を国に求めた訴訟の控訴審判決が2日、仙台高裁であった。古久保正人裁判長は、一審・仙台地裁判決の一部を取り消し、原告1人についての情報収集の違法性を認めた。情報収集の差し止めは一審に続いて却下した。原告は上告する方針。 高裁判決は、原告1人については「公になっていない本名や職業を陸自に調べられた」として、プライバシーの侵害を認め、10万円の賠償を国に命じた。一方、一審判決で賠償が認められた5人のうち、地方議員ら4人の請求については「所属政党など第三者に知られることを前提とした情報で、収集は違法ではない」と述べ、棄却した。 きっかけは、共産党が自衛隊関係者から入手したとして、07年に公開した内部文書。東北6県で行われたイラク派遣に反対する集会やデモ行進
川崎市の河川敷で昨年2月、中学1年の上村(うえむら)遼太さん(当時13)が殺害された事件で、起訴された3人の少年のうち、殺人と傷害の罪に問われた無職少年(19)の裁判員裁判が2日、横浜地裁(近藤宏子裁判長)で始まった。少年は「間違いありません」と起訴内容を認めた。 起訴状などによると、被告の少年は、遊び仲間だった18歳の少年2人=いずれも傷害致死罪で起訴=と共謀し、昨年2月20日午前2時ごろ、川崎市川崎区の多摩川河川敷で、上村さんの首をカッターナイフで何度も切るなどして殺害したとされる。 また、事件の約1カ月前に上村さんを殴ってけがをさせたとして、傷害罪でも起訴されている。検察側の冒頭陳述によると、被告はこのけがの原因を上村さんが周囲に話したことに、怒りを募らせていたという。 被告は河川敷で、ナイフで上村… この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 この記事は
健康な女性が数年前に大阪市内のクリニックで自分の卵子を凍結し、その後女児を出産していたことがわかった。がん患者が治療前にあらかじめ卵子を凍結し、出産した例などはあるが、健康な女性のケースは極めて珍しいという。 健康な女性が仕事など社会的な理由で、卵子を凍結して将来の出産に備えることに対し、日本産科婦人科学会(日産婦)の委員会は昨年、「推奨しない」との報告をまとめている。採卵で体に負担をかけることや、妊娠、出産が保証できないことなどが理由だ。 卵子の凍結と体外受精を担った大阪市のオーク住吉産婦人科によると、出産した女性は44歳の看護師。独身だった41歳の時に仕事の多忙などを理由に、卵子を凍結。2年前に結婚し、この卵子を使った体外受精で妊娠、昨年5月に女児を出産した。 同クリニックでは、健康な女性の卵子凍結は2010年から開始。昨年末までに計229人の卵子を凍結保存し、17人で体外受精を実施。
甘利明・前経済再生相の現金授受問題で停滞していた国会が2日、正常化した。安倍晋三首相が出席した衆院本会議で、甘利氏後任の石原伸晃経済再生相が演説。補充質疑で民主党は首相による甘利氏の任命責任を追及し、甘利氏本人の参考人招致も要求した。3日から実質審議に入る予定の衆院予算委員会は、政治とカネをめぐる与野党攻防が当面の焦点になる。 石原氏は演説で「これまでのアベノミクスの成果の上に、デフレ脱却・経済再生と財政健全化をさらに前進させる」と強調し、「名目GDP600兆円を2020年ごろに達成することを目標とし、新・第一の矢である『希望を生み出す強い経済』を推進していく」とも訴えたが、甘利氏の問題については言及を避けた。 これに対し、民主党の西村智奈美氏は甘利氏の辞任が「首相が必死にかばっている最中の出来事だった」と強調。閣僚の任命責任を追及するとともに、甘利氏が国会招致に応じるよう首相が促すことを
米大統領選の本格的な幕開けとなる、民主、共和各党の候補者選びが1日夜(日本時間2日午前)、アイオワ州党員集会で始まった。民主党はクリントン前国務長官(68)とサンダース上院議員(74)が大激戦で、開票率99%の時点で、両氏の支持者獲得率の差は1ポイント未満となっている。クリントン陣営は勝利宣言をしたが、米主要メディアは「事実上の引き分け」などと報じている。8年ぶりの政権奪還を目指す共和党は、クルーズ上院議員(45)がトランプ氏(69)、ルビオ上院議員(44)を破り、接戦を制した。 党員集会は、民主、共和各党が州内計約1700の地区で一斉に実施した。 民主党によれば、99%の集計を終えた時点で、クリントン氏の支持者獲得率が49・9%、サンダース氏が49・6%となっている。 米国初の女性大統領を目指すクリントン氏は、ファーストレディーや国務長官を務め、「ホワイトハウス入りした初日から準備と覚悟
点字は、基本的に子音と母音の組み合でできている。その意味では、点字はローマ字のように構成されているし、実際の筆記でも、発音をできるだけそのまま写しとるように記述する。こうした仕組みは合理的なので、通常の日本語の文字もそれに類した合理的なものがあれば便利なのではないかと考案してみた。加えて、書きやすいほうがよい。 すると、5母音の基本記号に基本的な子音の記号を組み合わせることになるのだが、そのための筆記しやすい形状とその弁別性・識別性が問われる。当然ながら簡素な、形状として、棒線と向き、上限の丸め、そして丸といった形状が思い浮かぶ。これらをいわば50音表のように整理して、これらを使って文字として、文字として書いてみるのだが、書くのは面白いし、書きやすい。が、読めないのである。可読性がやたらと低い。規則があったはずなのにデタラメな線と丸の羅列のようになる。 そうこう考案・改良しているうちに、こ
スピルバーグ制作総指揮のテレビドラマ(全13回)「エクスタント」を見た。最初の数話はテーマが散漫ではないかなと馴染めない印象があった。また、テレビドラマにありがちなご都合主義展開も少なくはなかったし、映像は意外にチープな作りかもしれないなとか、雑なことも思っていた。が、全体としては脚本の破綻もなく、主要出演者の演技は見事なものだった。主人公のハル・ベリーは女性の内面をとても上手に描き出していた。子役もたいしたものだった。 素材は、いかにもスピルバーグらしい。悪くいうなら、『ET』『レイダーズ』『A.I.』をごっちゃまぜにしたような作品である。驚異の状況でエイリアン対アンドロイドが、暴力的な人間を巻き込み、どたばたと対決するといったような代物なので、いっそマーベル風に純粋にそうしたドラバタにしたほうがよかったのかもしれない。が、作品ははるかに哲学性・神学性が優っていた。私にはユダヤ教というも
元駐日英国大使、コルタッチ氏が安倍政権の改憲志向に対してきびしい批判の言葉を向けている。これがたぶん世界の「常識」なのだと私は思う。 安倍の優先順位間違い。ヒュー・コルタッチ 安倍首相は日本をもういちど「普通の国」にしたいと繰り返し発言している。しかし、海外の日本観察者たちは別に日本を異常な国だとは見なしていない。すべての国は固有の歴史と伝統を持っており、過去に起きたことを抹消することも改変することもできないのである。 これまでも多くの指導者たちが歴史を書き換えようと企てて来た。しかし、その歴史的事実の解釈は、ひとにぎりの追随者たちを生み出すことはできても、長期的には失敗を宿命づけられた。擁護者たちがどう言い繕おうと、ヨセフ・スターリンや毛沢東のような邪悪な専制者の犯した罪は記録から抹消することはできないのである。 英国の奴隷貿易への関与はわが国の歴史の汚点である。後世の英国人が貿易を停止
当初、あまり期待なく見始めたテレビドラマ『アフェア 情事の行方』はすごかった。表面的な題材から簡単に言えば、不倫物である。四人の子供もある冴えない作家志望の高校教師の男・ノアと、田舎の観光地で観光ビジネスで食いつないでいるその地方の家の若い嫁・アリソンが、ヴァカンスシーズンに偶然恋に落ちるという代物で、そんなふうに説明されたらまともな人間なら見るわけないだろ、というような代物である。本質は、全然そうではない。 不倫もとりあえず不倫ではあるのだけど、ただ恋に落ちるというものではなく、ひりつくような孤独と苦悩を抱えた中年の男と女が、どうしようもなくそこに落ちていく。その落ち方は、普通にある程度知性というものを抱えた男女なら理解できるだろうというくらい丁寧に描かれている。 その先にはいちおう謎の殺人事件があり、形式上は推理小説のようにもなっている。通常の推理小説ならそのお作法の謎解きくらいの面白
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く