■火星の人 / アンディ・ウィアー 有人火星探査が開始されて3度目のミッションは、猛烈な砂嵐によりわずか6日目にして中止を余儀なくされた。だが、不運はそれだけで終わらない。火星を離脱する寸前、折れたアンテナがクルーのマーク・ワトニーを直撃、彼は砂嵐のなかへと姿を消した。ところが―。奇跡的にマークは生きていた!?不毛の赤い惑星に一人残された彼は限られた物資、自らの知識を駆使して生き延びていく。宇宙開発新時代の傑作ハードSF。 「生き延びろ!」。SF小説『火星の人』の描くものはたった一つ、不毛の惑星・火星にただ一人取り残された男が生存を賭けて戦う姿である。男の名はマーク・ワトニー、火星有人探査船ミッションの隊員だった彼は、猛烈な砂嵐により中止を余儀なくされたミッションから離脱する際、突風により折れたアンテナが直撃、そのまま砂嵐の中に消えた。残りのクルーは彼が死亡したものと判断、離脱を優先し、地