パリを拠点として、映画、ドキュメンタリー、舞台、コンテンポラリーダンスなど、多岐にわたり活躍する作曲家、三宅 純。その名は日本よりも海外のほうが知られているかもしれない。しかし、今年おこなわれたリオ五輪閉会式のハンドオーバーセレモニーで流れた『君が代』のアレンジに日本列島が震撼。さほど音楽に興味がない者でさえも、その名を「検索」する事態が起きた。そんな彼は、物音を立てるだけで怒られるような父親のもとで育ちながら、小学校6年生のときに友人宅で聴いたジャズに衝撃を受ける。その後、高校生となり音楽家として生きて行ける才能があるか否かを問うため、日野皓正氏の門を叩く。すると半ば強引にバークリー音楽大学への留学を勧められ、即興をモットーとするジャズ・トランペッターとして成長していく。その後の活躍も目を見張るものばかりだが、じつのところ「三宅 純」とはどんな人なのか?創作の源泉には何があるのか? 「不