近年は定着化しつつあるジャンル「なろう系」発の「異世界転生」作品。 その代表作として筆者がすぐ思い浮かべるのは、『転生したらスライムだった件』(以下、『転スラ』)です。 小説投稿サイト「小説家になろう」(※)で早い時期から注目され、小説の出版、コミカライズ、TVアニメ化と躍進。 ※「小説家になろう」は株式会社ヒナプロジェクトの登録商標です。 2020年9月には小説とマンガのシリーズ累計2000万部を突破したことが発表されました。 本記事では、「月刊少年シリウス」編集部に所属されている、『転スラ』のコミカライズ企画を創案された宮島徹さん、その後の立ち上げを引き継がれた梅津理一郎さん、お二人にインタビューした内容を記します。 「『なろう系』コミカライズ」の勃興期に宮島さんが『転スラ』に目を付けたきっかけから、マンガやTVアニメとして作品が広がりを見せていく中で梅津さんが何より大切にしていた「読