不正輸出の疑いで社長らが逮捕された大川原化工機事件。その後、無実が明らかになりました。「人質司法」ともいわれる捜査で、多大な被害を被った、当事者たちの声です。 【写真を見る】「警察は謝らない」“人質司法”で犠牲に…当事者たちの訴え【報道特集】 ■「人としての尊厳のある死に方をさせてあげたかった」がん見つかるも保釈認められず… 横浜市の機械メーカー「大川原化工機」の大川原正明社長(75)が、何度も訪れる墓がある。ここに眠るのは、元同僚の相嶋静夫さんだ。 大川原化工機 大川原正明 社長 「ちゃんとした治療ができてればこんなことにならなかった。こういう状態になるのであれば、(罪を)認めてしまうのも、そのときの選択にはなかったつもりだが、人の命はかえられないという感じもして、しゃくだけどね」 大川原さんと相嶋さんは2020年3月、元取締役の島田順司さんと共に警視庁公安部に逮捕された。生物兵器の製造