「表現の自由を脅すもの」書評 - 地下生活者の手遊び

表現の自由を脅すもの (角川選書) 作者: ジョナサンローチ,Jonathan Rauch,飯坂良明出版社/メーカー: 角川書店発売日: 1996/09メディア: 単行本 クリック: 59回この商品を含むブログ (22件) を見る 公共的批判の原理 id:takanorikidoから読むようにすすめられた本。現在は絶版のようだけど、図書館で借りましたにゃ。いろいろと興味深かったし、あとあと絡んでくる論点も多そうなので、先に紹介しておきますにゃ。 まず、この書籍で目指されている方向性は、科学における学問共同体をモデルにした公共圏構築なのだと考えられますにゃ。ローチ（筆者）のいう「自由科学の社会、批判的社会」とは「お互いの誤りを探す人々の共同体（Ｐ105）」なのですにゃ。 「こうした懐疑論的倫理の台頭とその最後的勝利ということは、一体何がそんなに重要なのであろうか。その答えはこうである。懐疑哲

[tikani_nemuru_M]

＞id:tatsunop　ありゃ、これはいかん。ご指摘さんきゅ。なおして商品紹介くっつけといた。

[Midas]

出鱈目。知の外在は世界の存在を前提とする。世界外視点(神)に頼らざるをえない。カントですら「宇宙は存在しない」と言ってる。神なしで暮らすとは複数可能世界の混雑の承認。歴史的事実でさえも最終決定などしない

[WinterMute]

"ジャンルに対して「差別的で幼稚」という判断はありようがにゃー。 つまり、個別の作品、作家、メーカーに対して「差別的で幼稚なもの」は淘汰される" ということなら“ある種のポルノ”ではなく『レイプレイ』の話

[lisagasu]

あとでよむ

[harattaca]

ほんとうのことが表現できなくなる世の中は嫌だなぁ。

[antonian]

今までのまとめ的でもある。要読。さて、論世界でなく実践的にはどうすべきかというと、相反する主張の、その落とし所というのが実は難しかったりするのが多い

[nornsaffectio]

この「配慮」を潜り込ませる仕方に地下猫氏の「公共圏」理解の難点がよく表れている。そりゃ公共圏は誰もが公平に配慮を受けるべき討議の場かもしれないが、現実問題「配慮」において国家を回避することはできない。

[kadotanimitsuru]

『内側からでてきたもので他者を踏みにじるのは、避けられないことであるとしても権利だといえるか？』それは権利ではなく「義務」。全ての思索は正しい。唯互いに矛盾するだけ。特定のパラダイムを絶対視しないこと

[tatsunop]

タイトルは正確に書いて欲しいなぁ。図書館に無いかと思ったし。正式書名はこれ「表現の自由を脅すもの」

[nppaemon]

>弱者特権を主張していたのはむしろ・・・

[doramao]

面白い

[T-3don]

地下猫さんならではの複座な視点。流石。/言論の自由はあっても、知識の自由はない

[hidematu]

あとで考える

[fuldagap]

「傷つく」ような目にあうことはたぶん、社会生活において「社会的に排除」されることと別のレイヤーの話として論じられてるのではと思うのだけどどうなんだろ。とりあえず図書館に予約入れた。

[h-hirai]

待望のエントリ、…だったんだけど、なんかすっきりしないなー。やっぱり自分で読んでみるしかないのか。/←当たり前か

[samoku]

配慮を求め合って大混乱ないし哲人王の独裁を招くので特別な配慮はダメってのがローチの意見。言葉と銃弾を同じ暴力扱いすれば銃弾で黙らせることが正当化されるという点も押さえないと/エロゲ批判はどうぞご自由に

[miko88]

「信仰と言論の自由を絶対に擁護するが、しかしそれは、知識の自由を絶対に否定する」/自由って難しくて面倒くさい言葉だよなあ

[takanorikido]

↓id:NaokiTakahashi 人道主義側にかなりバイアスかけて読んでもこうなので、あなたもまだだったら独自に読むと、得るものが多いと思います。／↑id:h-hirai 是非。／ついでに宣伝。http://www.fukkan.com/fk/VoteDetail?no=37904

[KIM625]

なるほど。公共圏も見えてきそう。ただ、表現者が創造する際にはなんら制限を受けない事は重要かと。創られた後は淘汰されようがかまわないけれど。

[felis_azuri]

『「いや、差別や抑圧で死ぬって」と小声でツッコミをいれていましたにゃ。社会的に排除されて命を絶つということは珍しいことではにゃー。』／メモ部分より『弱者特権を主張していたのはむしろ・・・』