西村賢太『苦役列車』を読む - 関内関外日記

苦役列車 (新潮文庫) 作者: 西村賢太出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2012/04/19メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 85回この商品を含むブログ (51件) を見る 曩時北町貫多の一日は、目が覚めるとまず廊下の突き当りにある、年百年中糞臭い共同後架へと立ってゆくことから始まるのだった。 今更ながらといってはなんだが、『苦役列車』を読んだ。冒頭の文からしてこれである。出会い頭にぶん殴られたような気になる。ルビは振ってあるが「曩時」が読めない、意味がわからない。つづく北町貫多と来て、それが人名であるかどうか、なんだかもわからない。そこで動揺していると後架ときてまた意味がわからない。冒頭にして一発かまされた、という気になる。 そしておれは唐突に佐藤泰志のことを思う。四度芥川賞の候補になり、四度とも受賞できなかった小説家である。佐藤泰志は若くして自死を選んだ。 『苦役列車』は佐

[kyokoippoppo]

過日自身のブログでgoldheadさんのブログを引用させてもらいました。その後程なく『苦役列車』について書いてアップしたところ、関連ブログで関内関外の文字を見つけ、勝手に親近感を感じご紹介させていただきました。

[mugi-yama]

わたし映画見ました。案外獣臭くなかった。小説はこれから読みます。