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文庫本で読む『菜根譚』 - 黌門客
宗助は一封の紹介状を懐にして山門を入った。彼はこれを同僚の知人の某から得た。その同僚は役所の往復... 宗助は一封の紹介状を懐にして山門を入った。彼はこれを同僚の知人の某から得た。その同僚は役所の往復に、電車の中で洋服の隠袋(かくし)から菜根譚を出して読む男であった。こう云う方面に趣味のない宗助は、固より菜根譚の何物なるかを知らなかった。ある日一つ車の腰掛に膝を並べて乗った時、それは何だと聞いて見た。同僚は小形の黄色い表紙を宗助の前に出して、こんな妙な本だと答えた。宗助は重ねてどんな事が書いてあるかと尋ねた。その時同僚は、一口に説明出来る格好な言葉を有っていなかったと見えて、まあ禅学の書物だろうという様な妙な挨拶をした。(夏目漱石『門』十八*1) わたしの記憶が確かならば、洪自誠/今井宇三郎訳注『菜根譚』(岩波文庫)は、まだカバーがついていなかった時代の初刷(1975年1月刊)では青帯で、なぜか後になって赤帯に編入された。「後に」といっても、具体的にはいつのことなのかわからない。先日、198