電通子会社の電通ワークス６０億円規模の循環取引損発覚 | JC-NET（ジェイシーネット）

巨大広告代理店電通の完全子会社「電通ワークス」が、ＬＥＤ照明の大口取引で、約６０億円の損害を受けた問題で、同社が２０１０年以降、ＬＥＤ照明の架空の仕入れや販売を繰り返す循環取引に関与していた疑いがあることが２１日判明した。 関係者によると、電通ワークスは１０年以降、複数回にわたり、顧客からＬＥＤ照明を受注したとして、都内のＬＥＤ開発会社やＬＥＤ照明販売会社などに商品を発注、前渡し金を支払った。 開発会社などは顧客に金を振り込み、顧客から電通ワークスに還流。同社は正規の取引として売り上げを計上していた。 電通ワークスの調査では、伝票や納品書は存在しているものの、実際には商品の製造、納品を伴わない架空循環取引だった疑いが浮上している。 同社は１１年３月期決算で貸倒引当金約１１億３千万円を繰り入れたが、損失はさらに膨らむ可能性があるという。 同社は、大量の在庫を抱え約６０億円の損害を被った取引に