川島永嗣の絶対政権に挑む者あり。最後方のゲームメーカー、西川周作。（二宮寿朗）

グアテマラ戦では90分間ゴールマウスを守り、6月11日のイラク戦以来となる完封勝利をもたらした西川周作。GKのレギュラー交代はいつだって突然に起こるのだ。 競争なくして、チームに活性なし。 先のグアテマラ戦で、ちょっと驚いた起用があった。アルベルト・ザッケローニがセンターバックに森重真人を先発させたのもそうだが、ゴールキーパーにはいつもの川島永嗣ではなく、西川周作をピッチに送り出したのだ。 何故驚いたかと言えば、川島がいるときに“第2GK”西川の出番がないことが続いていたからだ。西川は、川島が不在だった2012年2月のアイスランド戦で出場して以降、その5日後に行なわれたウズベキスタン戦から今年6月のコンフェデレーションズカップまでの19試合のあいだ、ベンチに座っていた。つまり1年半もの間、代表に呼ばれながらもずっと出場機会が与えられなかった。 同じく常連メンバーの権田修一はさらにその期間が

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『僕は自分がゲームメーカーだという意識を持ってやっています。攻撃を早くしていいときか、落ち着かせたほうがいいときか。GKのところでコントロールできる部分もあるし、前の選手に向けたメッセージにもなる』