めにみえないこと

今年で一番気温が高い週末だった。本当にこの上着で大丈夫かな？と思って家を出たけど、少し汗ばむほどだった。土や花の匂いがして風があたたかい。春だ！身体がうずうずして、心の底から何かが湧き上がってくるとき、自分も「いきもの」なのだと感じる。穴から出る。ウオオ。この週末の予定は「神保町で映画ドラえもんを観る」だけだったのでその前後にふらふらとお散歩。この陽気を逃すわけにはいかない。 春はこころが柔らかくなりやすい。季節の変わり目はおセンチになりやすい。久しぶりに手に取った文庫本が「喪失」と「再生」のものがたりで、ああいけない、こんな日に読んでしまったら、わたしはグニャグニャになってしまう、と慌てて閉じた。グニャグニャになることを避けるのは、弱さを認めていないこととは違うかな？私の中では違うと思っている。人前でめったに泣かない私は、強がっていることになるのかな？私の中では違うことになっている。 Y